1日の平均歩数:年代別・男女別・国別

2026年7月更新 · 読了目安7分

まず要点から。一般的な成人の平均は1日およそ4,000〜5,000歩で、この数字は年齢とともに着実に下がっていきます。みんなが口にする1万歩よりずいぶん低いのですが、これは測定の誤りではありません。単純に、多くの人はそこまで歩いていないのです。

データの前に置いておきたい注意がひとつ。測り方によって答えは変わります。スマートフォンを使った研究が捉えているのは、スマホを持ち歩いているあいだの歩数だけ。机の上、カバンの中、キッチンで充電中——そのあいだの歩数は入らないので、構造的に少なめに出ます。腰や手首に装着して起きているあいだずっと計測する研究用の加速度計では、同じ集団でもふつう合計は高くなり、その差が1,000歩以上になることもあります。ふたつの「1日の平均歩数」を比べるときは、結論を出す前に、誰が何を身につけて測ったのかを確かめてください。

このページは公表された研究のまとめであって、医療アドバイスではありません。

年代別の1日の平均歩数

歩数は成人初期にピークを迎え、そこから下がっていきます。下げ幅がいちばん大きくなるのは70歳前後から。以下の範囲は、大規模な機器計測研究に一貫して現れるパターンです。

年代1日の平均歩数の目安
18〜29歳約4,800〜6,000歩
30〜39歳約4,500〜5,500歩
40〜49歳約4,500〜5,200歩
50〜59歳約4,000〜4,800歩
60〜69歳約3,500〜4,500歩
70歳以上約2,500〜3,500歩

これは複数の研究をまたいで統合したおおよその範囲であって、単一の権威あるデータセットではありません。この表を作った出典がひとつあるわけではないのです。研究ごとに使う機器も、対象国も、実施年も、「有効な装着日」の定義も異なり、公表されている数値は食い違います。ときにはかなり大きく。それでも一致しているのはです。中年期までゆるやかに下がり、定年前後から傾きが急になる。この範囲は、自分がどのあたりにいるかを確かめる目安として使ってください。点数ではありません。

ひとつ押さえておきたいのは、加齢による減少がすべて生物学的なものではないということ。退職すると通勤がなくなりますが、デスクワークの方にとって通勤は1日の歩数の意外に大きな割合を占めています。もちろん身体機能の制約も関係しますが、「駅までの徒歩」が消えることの影響も同じくらい大きいのです。

男性と女性

複数の大規模研究で、男性の1日の平均歩数は女性よりわずかに多いという結果が出ています。多くは数百歩、ときに1,000歩近くになることもあります。実在する再現性のある差ではありますが、年齢の影響と比べれば小さい差です。30歳の女性は、平均すればほぼ確実に70歳の男性より多く歩きます。性別が動かすのはひと押し分、年齢が動かすのは区分ひとつ分です。

しかもこの差は一定ではありません。国によってはっきり変わり、集団によってはほぼゼロまで縮まります。差が大きい地域について挙げられる説明は、生理的なものというより、社会的・構造的なもの——職業の違い、ケアに費やす時間、ひとりで歩くことの安全性や現実性——であることがほとんどです。「男性は女性よりX歩多く歩く」という単一の数字の主張は、たくさんのばらつきを平らにならしてしまっています。

国別に見ると

国際比較として最もよく知られているのは、Stanfordの研究者らによる2017年の研究(Althoffら、Nature誌掲載)です。100か国以上、約70万人のスマートフォンの歩数データを分析したもので、各国の平均歩数に関する出典として今も最も多く引用されています。そこで示された全体の数字——世界全体で1日およそ5,000歩——が、多くの人が口にする「世界平均」の出どころです。

おおまかな結果は次のとおりです。

覚えておきたいことが2つあります。ひとつは、これがスマートフォンで記録された歩数だということ。人々のスマホが記録したものを測っているので、絶対値は低めに出ますし、スマホを持ち歩く習慣が異なる国どうしを完全に比較することはできません。もうひとつは、この研究の最も興味深い発見が、実はランキングではなかったということです。それは活動の不平等でした。国で最も活動的な人と最も活動的でない人の開きのほうが、その国の平均値よりも肥満率をうまく予測したのです。全員がほどほどに歩く国は、同じ平均でも「非常に活動的な半分」と「非常に座りがちな半分」に分かれている国より健康的に見える、というわけです。

あなたの数字が表と違って見える理由

自分の平均が表と一致しなくても、それが普通です。おもな理由は次のとおり。

「平均並み」で十分?

平均は現状の記述であって、推奨ではありません。各国の平均の多くは、ウォーキングの測定可能な健康効果が頭打ちになり始める水準を下回っています。つまり平均に並ぶということは、カーブの急な部分にいるということ。そこではまだ、追加の1,000歩が大きな見返りを生みます。

手短に言えば、効果がはっきり出てくるのは4,000〜5,000歩あたりからで、その大部分はおおむね7,000〜8,000歩で得られます。研究にもとづくきちんとした解説は1日に本当に必要な歩数は?にまとめました。1万歩がマーケティングから生まれた数字である理由も、そこに書いています。

ひとつ上の区分へ上がるには

あの表の1行分を上がるのに必要なのは、たいてい1日あたり1,000〜1,500歩。時間にすると10〜15分ほどの歩行です。現実的な見つけ方をいくつか。

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方法論と限界

このページは引用されることを想定しているので、何にもとづいているか、どこが弱いかを明記しておきます。

本当に自分についての数字がほしいなら、他人と比べるのをやめて、先月の自分と比べるのが有効な一手です。それがだいたいPixel Islandsの発想でもあります。あなたの歩数は小さな島を8つのステージへ育てていくので、よく歩けた週は目に見えて表れ、あまり歩けなかった週は島の育ちが少しゆっくりになるだけ。途切れる連続記録も、届かなくて落ち込む平均値もありません。